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大越健介氏「ずいぶん物騒なことを言うなあ」 衆院での再可決をめぐる発言に「決められた手続きでは」と反応

大越健介氏の肖像イラストと「ずいぶん物騒なことを言うなあ」の発言抜粋。衆院での再可決をめぐる話題であることを記載。匿名人型シルエット付き吹き出しに「法律で決められている手続きを粛々と進めるだけでしょ」を一部抜粋で掲載。ユーザーIDなし。

「3分の2を使う」という政治の説明に、「物騒」という言葉が返ってきました。テレビ朝日「報道ステーション」の大越健介キャスターが、消費税減税関連法案をめぐる記者の解説を受けて述べた言葉に、Xでは「制度上の手続きなのに、なぜ物騒なのか」と疑問を示す反応が出ています。

ここで話題になったのは、参院が法案を否決した場合の衆院での再可決です。憲法にある仕組みへの評価なのか、それを使う政権の姿勢への違和感なのか。「物騒」という一語が強かった分、何に向けた感想なのかが気になる場面でした。

記者の再可決への言及を受けて発言

11月7日配信の日刊スポーツの記事は、6日夜の放送でのやり取りを伝えています。消費税減税関連法案の衆院通過や、自民党の石破茂氏らの採決退席を扱った流れで、記者が、参院で否決された場合に衆院の3分の2を使って再可決する可能性に触れました。

その解説の後、大越氏は「ずいぶん物騒なことを言うなあ」との感想を述べたと報じられています。記事では、法案の説明や参院での審議の見通しに対する大越氏の疑問も紹介されています。

つまり、今回の言葉を「再可決は違法だと大越氏が断言した」と言い換えるのは違います。報じられているのは、記者の説明を聞いた際の評価です。一方で、視聴者がその評価に「なぜ」と問い返すのも、自然なことだと思います。

ネットの反応

放送や今回の報道に言及した公開ポストから、3件を紹介します。制度に沿った手続きだとする反応、番組の伝え方を強く批判する反応、憲法の仕組みに立ち返ろうとする反応です。個人の声であり、世論全体の割合を示すものではありません。

再可決は制度上の手続きだという反応

番組の伝え方を強く批判する反応

憲法の仕組みに立ち返る反応

「決められた手続き」のどこが物騒なのか

「衆議院での再可決の何処が物騒なのか理解できない。」「法律で決められている手続きを粛々と進めるだけでしょ。」という反応には、制度そのものに否定的な印象を付けられたように感じた不満が見えます。

このポストには大越氏の政治的な立場を推測する続きもありますが、そこは投稿者の見方です。本人の内心や特定の議員との関係が、この一言から確認できるわけではありません。ここで具体的に考えたいのは、再可決の手続きへの疑問です。

国立国会図書館が掲載する日本国憲法の第59条第2項には、衆院で可決し、参院が異なる議決をした法律案について、衆院で出席議員の3分の2以上の多数で再び可決すれば法律になると定められています。再可決という選択肢自体が、ルールの外にあるわけではありません。

だからこそ、「物騒」という言葉だけを聞くと引っかかります。何か危ないことや、認められていない強引な手段を持ち出したかのようにも響くからです。制度として用意された手続きを使う話なら、少なくとも、その仕組みがあるという説明も一緒に聞きたくなります。

ただ、手続きに沿っていれば、その使い方への批判が成り立たないわけでもありません。参院での議論をどこまで受け止めるか、法案にどの程度の説明が尽くされているかは、別の評価の問題です。制度への説明と、政権への評価が同じ短い言葉の中に入ると、受け取る側も戸惑います。

番組の伝え方を強く批判する反応も

番組の一場面を紹介したポストには、「報道ステーションさん、今日も妄想報道」と、かなり強い批判もありました。これは投稿者による評価で、番組が虚偽を伝えたと確認されたという意味ではありません。

このポストには記者と大越氏の言葉を書き起こした文章や短い動画が添えられています。ただし、投稿者が付けた書き起こしを、そのまま正式な発言録として扱うことはしません。今回の発言の流れは、放送を報じた記事と分けて確認しています。

気になるのは、「可能性がある」という政権側の見通しの説明と、「すでに決めた」という発表も、別だということです。今回の報道は、参院で否決された場合を想定した解説です。それを、再可決の実施が決定した、あるいは再可決がもう行われたという話にすると、先の段階まで進めてしまいます。

強い批判の言葉は目立ちます。でも、批判の根拠を考えるときには、どの説明が不正確なのか、どの評価に納得できないのかを分けたほうが、話は具体的になります。今回は、手続きが存在しないという話ではなく、それを「物騒」と受け止めた言葉への違和感が中心にありそうです。

「本当に物騒?」という問いと、3分の2の数え方

「本当に物騒なのでしょうか?」と問い、憲法の仕組みを確かめようとするポストもありました。大越氏に賛成か反対かを先に決めるより、まず何が制度として認められているかを見たい、という反応です。

この「3分の2」は、説明する際に少し注意が必要です。憲法第59条第2項の条件は、衆院の総議員数ではなく、出席議員の3分の2以上です。「衆院で3分の2の議席を持っている」という政治勢力の説明と、当日の採決で必要となる賛成数は、ぴったり同じ表現ではありません。

例えば、あくまで計算例ですが、出席議員が450人なら450×2÷3で300人以上、出席議員が300人なら300×2÷3で200人以上です。今回の採決の出席人数や賛成票を示しているわけではありません。分母が何なのかで、必要な数の説明が変わるという例です。

再可決の見通しを語る場合も、議席数があるという話だけでなく、実際に必要な賛成を確保できるかという話になります。党内に異なる考えがあることも含め、数を持っているから自動的に結末が決まる、とまでは言えません。

「物騒」の先に、もう一言ほしかった

大越氏の言葉を、制度の説明ではなく政権の進め方への感想として受け取ることはできます。それでも、「3分の2を使う」という説明の直後だからこそ、制度自体が問題だと言われたように感じる人もいるでしょう。今回の反応は、そのずれに向いているように見えます。

再可決という仕組みがあることと、今回それを選ぶことが妥当かどうかは、別々に論じられます。法案を支持する人も、疑問を持つ人も、その違いまで聞ければ、自分がどこに賛成し、何に不満なのかをもう少し言いやすくなるはずです。

個人的には、「物騒」と感じた理由を、もう一段具体的な言葉で聞きたかったです。手続きへの評価なのか、参院での議論の扱いなのか、法案の説明への不満なのか。そこまで言葉が続けば、強い形容詞に引っかかったまま終わらずに済んだのではないでしょうか。

出典とメモ

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