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奥田ふみよ議員の旧統一教会・改憲発言に、有田芳生氏「飛躍です」 「すごい」は皮肉と説明

奥田ふみよ議員と有田芳生議員の肖像イラスト。奥田議員の改憲発言、旧統一教会との関係を主張、有田芳生氏「飛躍です」と記載。実際の対談場面ではありません。

奥田ふみよ参院議員が、憲法改正と旧統一教会(世界平和統一家庭連合)を結びつけて批判した発言に、有田芳生衆院議員が異論を示しました。注目されたのは、有田氏が最初に書いた「すごい」という一言です。称賛にも見える短文でしたが、本人はその後、皮肉だったと説明しています。

奥田氏への賛否だけでなく、有田氏の伝え方にも反応が集まっています。「最初から説明してほしかった」という声もあれば、批判の仕方に注文をつける声もありました。発言の順番をたどると、何に驚き、どこで意見が分かれたのかが見えてきます。

奥田氏が憲法審査会で訴えたこと

発言の場は、11月4日の参議院憲法審査会です。ABEMA TIMESの同日報道によると、いのちの党の奥田氏は緊急事態条項の創設論議を批判し、「求めているのは旧統一教会だ」と主張しました。教団の関連政治団体である国際勝共連合の主張と、自民党の改憲案の内容が重なるというのが、その説明です。

さらに、政治家と教団・関連団体との関係について調査を求めたと報じられています。ただし、奥田氏が関係を指摘したことと、それぞれの関係や政策への影響が裏づけられたことは同じではありません。ここでは個々の閣僚について未確認の関係を断定しません。

Xでは、国民の財産が教団に渡るという趣旨の主張を紹介した動画付き投稿が拡散。有田氏は、その投稿を引用する形で反応しました。拡散投稿の強い評価や見出しまで、奥田氏自身の言葉として扱うことはできません。本人の発言を収めた11月4日の配信も公開されています。

有田氏の「すごい」は賛同ではなかった

有田氏が11月4日午後11時28分の投稿で書いたのは、自身が教団を長年取材してきたことに触れた短い感想でした。

これだけを見ると、奥田氏の追及を評価しているようにも読めます。でも翌5日午後0時31分、有田氏は皮肉だったと明言。緊急事態条項を盛り込む改憲によって、国民の財産が旧統一教会へ渡るという筋道を、強く否定しました。

この長文には、教団の教えや政治家との関係についての有田氏自身の説明も含まれています。投稿に書かれた評価全体を、裁判所や国会が認定した事実と読み替えることはできません。今回の対立点は、教団問題を追及する必要があるかどうかより、改憲から財産移転へと話をつなぐ根拠があるのか、という部分です。

さらに同日午後2時26分の投稿では、議事録の速報版を読んだとして「ひとことでいえば、飛躍です」と記しました。こちらも本人の評価です。有田氏が速報版を読んだとの説明と、この記事が議事録全文を独自に確認したこととは区別しています。

ネットの反応

以下は有田氏の説明投稿に実際についた反応の一部です。世論全体の割合や、支持者全体の意見を示すものではありません。発言の伝わり方に戸惑う声、批判の姿勢への注文、短い違和感など、向いている先にも違いがあります。

「すごい」の伝わり方に戸惑い

批判の示し方に注文

伝え方への短い違和感

「最初から説明してほしかった」という戸惑い

「すごいとか紛らわしい投稿しないでください」と書いた反応は、説明が出たことで少し安心したとも述べています。奥田氏の主張の中身だけでなく、有田氏の最初の一言をどう読めばよかったのか、という戸惑いが伝わります。

この気持ちは分かります。短い皮肉は、同じ前提を知っている人同士なら通じても、途中から読んだ人には正反対に届きます。「すごい」の一語には、何を否定しているのかが書かれていません。しかも今回は、長年取材した人の発言です。詳しい人が認めたのだと受け取ったとしても、読者だけの早とちりでは片づけにくいところがあります。

一方、別の反応は「偉大な先駆者としての度量」を期待すると記し、有田氏の論理の示し方に注文をつけています。投稿者の意図をすべて推測することはできませんが、少なくとも説明を追加しただけで全員が納得したわけではありません。

さらに「訳知り顔でドヤってる場合なのかね」という短い反応もありました。こうした言葉に対して、投稿者の政治的立場を勝手に決めつける必要はありません。批判の内容を知りたい人と、批判するときの態度が気になる人では、同じ長文を読んでも引っかかる場所が違います。

財産の話をつなぐには、条文の説明が要ります

では、財産が教団に渡るという話は、どこまで資料で確かめられるのでしょうか。比較のため自民党が公表する2012年の日本国憲法改正草案を確認しました。これは現行憲法でも、今回の審査会で成立した条文でもありません。

草案第98条は緊急事態の宣言を、第99条はその効果を定めています。第99条には、内閣による法律と同じ効力を持つ政令、財政上の措置、国会の事後承認などが書かれています。第4項には議員の任期や選挙期日の特例もあります。ただ、旧統一教会への財産移転を定めた条文は、この第98・99条にはありません。

権限が広がることへの懸念を述べる余地はあります。どの場面で、誰が判断し、どう歯止めをかけるのかは、草案を読んで議論できることです。それでも、そこから特定の教団への横流しまでを予測するなら、さらに別の根拠が必要になります。条文がないことだけであらゆる悪用の可能性が消えるわけでもありませんが、可能性を口にすることと、仕組みが存在すると示すことの間には距離があります。

また、有田氏は現在の衆院憲法審で議論されているのは議員任期の延長だと書いています。この説明も有田氏の投稿として紹介するものです。2012年の包括的な草案と、その時々の審査会の論点を一つにすると、どの案への批判なのかがぼやけます。奥田氏の問題提起にも、その区別を示した説明がほしいところです。

議員の任期をどう扱うかという話と、内閣がどんな命令を出せるかという話では、確かめる対象も違います。同じ「緊急事態」という言葉が付いていても、制度の中身まで同じとは限りません。この区別がないままでは、批判する側と反論する側が違う案を念頭に話すことにもなります。

追及が強いほど、途中の説明も聞きたい

今回、有田氏の反応が目を引くのは、教団問題を長く取材してきたと自ら述べる人が、その影響を広く見積もる話にブレーキをかけた点です。教団への批判を否定したのではなく、個別の主張に筋道があるかを問うた、と読むことができます。

「飛躍です」はかなりはっきりした批判です。一方で、最初の「すごい」だけが流れてきた人には、その結論は見えませんでした。奥田氏には、財産の話をどの条文とどの事実から導いたのか。有田氏には、どこまでは確認でき、どこから先が飛躍なのか。強い一言より、その間を埋める説明の方が読みたいです。今回の応酬では、短い言葉の勢いに、その説明が追いついていないもどかしさが残ります。

出典とメモ

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