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マスク氏「宇宙レーザーが機能しなかった」 中間選挙後の自虐投稿に、冗談とねぎらいの反応

イーロン・マスク氏の肖像イラストに「宇宙レーザーが機能しなかった」「中間選挙後、Xで自虐投稿」「投稿の和訳」と記載。実在の装置や選挙介入の場面を描くものではありません。

選挙で支援した側が敗れた後、出てきた言葉は「宇宙レーザー」でした。実業家のイーロン・マスク氏が11月4日、Xに選挙結果を皮肉る短文を投稿。共和党の苦戦が伝えられる中、肩をすくめる絵文字を添えた一言に、冗談を返す人や、活動をねぎらう人が集まっています。

日本語の見出しだけではぎょっとする表現ですが、選挙を操作したという事実の告白として報じられているわけではありません。原文と実際の反応を読むと、敗北の説明というより、いつもの大きな言葉で苦い結果を受け流すような投稿です。

「今回はうまく働かなかったようだ」と投稿

マスク氏の原文は次の通りです。掲載時刻は11月4日午後3時13分(日本時間)でした。

日本語では「どうやら、私の選挙介入用の宇宙レーザーは、今回はうまく働かなかったようだ」と訳せます。「Guess」はここでは「どうやら〜らしい」という調子で、最後には肩をすくめる絵文字が付いています。装置の故障状況を説明する技術的な文章ではなく、皮肉を込めた短文です。

現地メディアのKPRC Click2Houstonも、共和党の敗北を受け、自身の政治的影響力について皮肉った発言として紹介しています。NDTVも同様に冗談として報道しました。「選挙介入用」という物騒な訳語だけを切り出すと、その調子が消えてしまいます。

もっとも、本人が何にどれほど落胆していたかまでは、この一文では分かりません。「本当は平気」「相当こたえている」と気持ちを決めつけるより、自虐的な表現を選んだという範囲で読むのが自然です。

背景には共和党の敗北と巨額の政治支援

米中間選挙を巡っては、民主党が連邦議会の上下両院で多数派を奪還する見通しが報じられました。共和党候補を資金面で支援してきたマスク氏にとって、望んだ方向とは違う結果です。ここで紹介するのは11月5日までの開票報道で、最終的な認証結果や全議席の確定一覧ではありません。

テキサス州の地元メディアKPRCは、共和党のケン・パクストン氏が民主党のジェームズ・タラリコ氏に上院選で敗れたと報道。マスク氏が共和党側を支援したことと合わせて、この投稿を取り上げています。支援の金額は集計対象や期間をそろえる必要があるため、この記事では異なる報道の数字を足し合わせていません。

中間選挙は大統領を選ぶ選挙ではありません。米政府の案内USAGovによると、下院は全435議席、上院は通常およそ3分の1が改選されます。今回の見出しにある「敗北」は、マスク氏自身が候補者として落選したという意味でも、大統領がこの選挙で交代したという意味でもありません。支援した政党や候補者が議席を失った、という話です。

ネットの反応

マスク氏の元投稿には、宇宙レーザーという言葉に乗った短い冗談も寄せられています。以下は実際に確認した反応の一部です。英文の埋め込みを残し、本文の日本語は和訳または要旨として紹介します。反応の数や内容から、米国の世論全体を推測するものではありません。

レーザーをサメに、という冗談

「うちのを使えば」と冗談を重ねる反応

これまでの活動への感謝

「サメに付けるべきだ」と冗談を重ねる声

「need to put them on sharks」と書いた反応は、「それをサメに付ける必要がある」という意味です。宇宙レーザーが役に立たなかったという投稿に、さらに非現実的な絵を重ねています。選挙分析を始めるのではなく、話をいっそう荒唐無稽にする返しです。

宇宙からのレーザーだけでも十分大げさなのに、そこへサメが出てくる。負けた理由を真面目に探す流れとは、まるで違います。それでも短いやり取りとしては意味が通るところに、マスク氏の投稿の独特な軽さがあります。本人の絵文字も含め、深刻な報告ではなく、冗談として受け取った人がいることは伝わってきます。

また、アカウント名に「Satirical」と掲げるThe Mossad: Satirical and Awesomeは「Should have used ours.」と反応しました。和訳すれば「うちのを使えばよかったのに」。こちらも装置の存在を証明する発言として扱うものではありません。アカウント名から実在する情報機関の公式発言だと取り違えないようにする必要があります。

「うちの方がよかったのに」と言わんばかりの短さです。マスク氏の文章を文字通りに受け取るのではなく、ありもしない装置を持ち出す遊びとして続けたように読めます。「宇宙レーザー」という言い回しそのものが、冗談を返しやすい入口になったように見えます。

結果が悪くても「ありがとう」は残る

一方で、「Thank you for all you have done, Elon!」という反応もありました。和訳すると「これまでしてくれたことのすべてに感謝します、イーロン」というねぎらいです。笑いで返した人とは、見ているところが少し違います。

選挙の結果と、その人への感謝を切り分けた言葉として読めます。勝ったか負けたかだけでは、応援してきた人の気持ちがすぐには切り替わらないのでしょう。ただし、この投稿だけで、マスク氏の支援が実際に何票を動かしたかは分かりません。好意的な反応があることと、支援の効果を測定できたことは別です。

冗談に乗る声と、ありがとうと伝える声。両方を並べると、この投稿が単なる選挙結果の報告ではなく、マスク氏とフォロワーとのやり取りでもあることが分かります。同じ敗北の後でも、相手に返す言葉は一つではありません。

笑って終われる一言と、残る選挙の結果

この投稿には、負けた側が自分で大げさな冗談を言ってしまう面白さがあります。普通に「残念だった」と書くより、よほど目を引きます。「宇宙レーザー」の一言で、選挙結果だけでなく本人の言い回しにも目が向きます。

ただ、お金や発信力を持つ人が支援しても、その希望通りの結果になるとは限りません。今回の開票報道とマスク氏の投稿を並べて感じるのは、その落差です。非常に大きな影響力を持つように見える人が、負けた後には肩をすくめる。そこがおかしくもあり、少し拍子抜けするところでもあります。

この一文で敗因は説明されませんし、冗談に笑った人が共和党の政策にも賛成しているとは限りません。選挙への評価、マスク氏への好意、言い回しへの笑いは、それぞれ違うものです。原文の短さに反して、反応の向きは案外ばらばらでした。

「サメに付けよう」と返す人がいる一方で、「ありがとう」と言う人もいる。負けた日の投稿だからこそ、その温度差がよく見えます。派手な宇宙の冗談の下に残ったのは、勝敗にすぐ追いつける気持ちと、そう簡単には変わらない好意でした。

出典とメモ

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